SSブログ

薔薇色の衣装のマルガリータ王女 [おでかけ]

宮城県美術館で12月14日まで開催している“ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展”の本命です。
仙台に午後から用事があり、「出かけついでに見てきなさいよ、様子を教えてね」と家内に強く勧められ行ってきました。
お目当ては“薔薇色の衣装のマルガリータ王女”ウィーン美術史美術館に3歳、5歳、8歳の3点あるうちの一点です。
本やネットで何回か目にしていましたので、中でも一番有名な3歳時の現物を見られるのはありがたいと出かけました。
sendai1.jpg
仙台駅の案内所で教えてもらった美術館行きのバス乗り場は駅前広場のほぼ中央、市バス案内所のまん前です。
案内図と一緒に100円の割引券まで持たせてくれました。
sendai2.jpg

“るーぷる仙台”市内観光の循環バス。これで行きたいところですが、時間が4倍かかるそうなので今回は見送りです。
sendai3.jpg

路線バスで10分ほど、紅葉と黄色い落ち葉がよく似合う美術館前に着きました。
sendai4.jpg
開館5分前、朝一番の到着でした。
sendai5.jpg
開くのを待ちかねるように入った十人ほどの人たちは既に展示室に入ってしまいました。
sendai6.jpg
75点の大量展示です。後でもう一度もどればいいやと途中を急いだお目当ては出口近くにありました。
sendai7.jpg
あれっ?期待はずれでした。顔は丁寧に描きこまれて、小さい王女の可愛さは感じます。でもドレスやじゅうたんに布地の質感を感じることはできません。“衣服の薔薇色や輝くような絹地の銀灰色と、重厚感に溢れる絨毯などとの色彩的対比も秀逸の出来栄え”とどこかの解説に書いてありました。“闊達で軽快な動きを示す独特の筆触”ともありました。でも、よく言っても“大雑把”軽快な動きを示すといえばそう見えなくもありませんが、書きなぐりといってしまいたくなる流れの大きな筆運び、布地の質感を感じることはできませんでした。ドレス袖口の黒レース“ペンキ塗りの針金細工”は言いすぎですが。まるで痛んだ絵をいい加減に修復したのではないかと思うほど黒々と鮮やか過ぎるように思えました。
分かりもしないくせにと言われてしまうでしょうが、会場で立ち止まってじっくり見ている人が一番少なかったような気がします。気のせいかもしれませんが…。

自分の感性が悪いのかと何回か見直しましたがやっぱり素晴らしいとは思えませんでした。気を取り直して展示室を逆戻り、他の絵の中で好みのものをじっくり見てきました。へーラルト・ダウという画家の“医師”と“花に水をやる窓辺の老婦人”他にもありましたが、この二つが今回一番のお気に入りになりました。

いくつかをじっくり見ているうちにお昼近くになってしまいました。会場を出て一休みです。
sendai8.jpg
黄色と赤と、のどかな陽気で心和ませてくれる停留所から仙台駅まで戻ります。
sendai9.jpg
期待はずれもありましたが、有名な絵を目の当たりにじっくり見ることができたのは幸せでした。あの絵は他の2点と同時に見てこその絵かもしれません。いつか他の2点も見る機会があるといいなと思いながら仙台から帰ってきました。



nice!(13)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 13

コメント 6

kuwachan

こんばんは。

私が8月に東京で観た展覧会が仙台に行ったのですね。
鋭いご意見で恐れ入りました。
私はそこまで読み取ることができませんでした。
by kuwachan (2008-12-02 01:06) 

emu310

kuwachanさん

恥ずかしい限りです。
今朝になって、しまった偉そう過ぎたと戻ってみたら、もう遅かったです。

もともと美術鑑賞など縁がなかったくせに、家内に言われるままのお付き合い。
つい、へそが曲がってしまいます。

by emu310 (2008-12-02 07:00) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

仙台はこのところご無沙汰ですね!!
また行きたいですね。

絵画の鑑賞もご無沙汰です。
by BPノスタルジックカーショー (2008-12-02 08:01) 

こうちゃん

絵画は難しいですよね。
by こうちゃん (2008-12-02 15:32) 

emu310

BPノスタルジックカーショー さん

仙台、いいところですね。
光のページェントも始まります。
出かけられたらどうですか。
by emu310 (2008-12-03 06:57) 

emu310

こうちゃんさん

わかりもしないのに、ぐずぐず言ってしまいました。
ぱっと見、を引きずってしまいます。
by emu310 (2008-12-03 07:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

小原庄助さんのお墓鉄道博物館① ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。