フェルメール展とミレイ展に行ってきました：思いつくまま：SSブログ

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フェルメール展とミレイ展に行ってきました　[おでかけ] [編集]

家内が１０代の時から大好きだったというフェルメール、そしてオフィーリアのほぼ同時開催です。
すでに家内はフェルメールは“本場”で“真珠の耳飾りの少女”など何点かは見てきています。「だからぜひもう一度」
と、行く気まんまんでカレンダーとにらめっこです。

美術に疎い私はいまひとつ気乗りしません。「ゆっくり行ってくれば…」、留守番でごまかそうと思っていたのですが
ちょうどタイミングよく一日空いてしまい、お付き合いすることになってしまいました。

午前中は上野でフェルメール、午後からは渋谷でミレイ展、一日絵画ざんまいです。

フェルメール展
お目当ては“小路”です。家内から“真珠の耳飾りの少女”の様子を聞いたり画集で見たりして、この絵もくすんだ絵なんだろうと思っていたのですが、白壁の白、レンガ壁の茶色など、とても鮮やかで綺麗なのが予想外でした。入り口脇の子供が犬と遊んでいると思っていたのに、犬ではなく這いつくばって遊ぶ子供だったのにも気づきました。印刷では見過ごしていた子供たちの遊ぶ様子が、とてもかわいく描かれていたのを感じることができたのがとても嬉しかったです。

“ヴァージナルの前に座る若い女”は思っていたより小さくて、緻密に凝縮されたミニチュアのようで素晴らしかったです。

“ワイングラスを持つ娘”は解説にあったとおりの、はっきり拒絶をみせることもできずに戸惑いながら救いを求める娘のはにかむ表情が、その場に居合わせたような気持ちにさせてくれました。

ミレイ展
中に入るまで“ミレイ”は“ミレィ”で“ミレー”だと思っていました。
“オフィーリア”も知りませんでした。家内にさんざん聞かされていたはずなのにほとんど耳に入っていなかったのです。
おつきあいでしぶしぶ行ったはずだったのですが、本当に素晴らしいものを見せてもらうことになりました。
“生きていない”表情が、オフィーリアの思いをいきいきと伝えてくれています。22歳の時に描かれたそうですが、才能とか天才というものを目の当あたりに感じることができました。

“マリアナ”の青い服の鮮やかさと質感に驚かされました。
160年もたっているのに、本物のビロードがそこに立体で存在するかのように深く鮮やかに輝く青色でした。
フェルメールの白壁とレンガもそうでしたが、複製画や画集の印刷インクの色と顔料では天と地ほどの違いがありました。
帰りしなに見た数万円の複製画には少しの価値も感じることはできませんでした。

“初めての説教”は、少女の緊張がひしひしと伝わってくるとても可愛らしい絵でした。その横の“二度目の説教”という、
説教に飽きてしまい壁によりかかり目をつぶっている絵とセットで見ることで、少女をより身近に感じさせてくれました。

「あー来てよかった、素晴らしかった」「だから言ったでしょ！」と二人で大満足して帰ってきたフェルメール展とミレイ展でした。